DNSサーバーが障害を起こしたり、混雑して応答しないためにインターネット接続が難しくなることがあります。
これは数ヶ月に1回程度発生することがあり、この時にはインターネットに繋がりにくくなったり、通信速度が遅くなったりします。
実は、このような問題はDNSの設定を変更することで改善することがあります。
特にAndroidデバイスでDNS設定を変更する方法は簡単で、この記事ではその手順をわかりやすく説明していきます。
DNSの設定を変更することで、より快適にインターネットを利用することが可能になるかもしれません。
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DNSとは何のこと?
ウェブページにアクセスするとき、私たちは「www.example.com」のような簡単なアドレスを使いますよね。
しかし、実は、コンピューターが理解するアドレスは「192.168.1.1」のような数字の羅列、つまりIPアドレスです。
この数字から人間が覚えやすいアドレスへの変換を手伝ってくれるのがDNS(ドメインネームシステム)です。
でも、もしDNSサーバーに問題があると、私たちが普段使う親しみやすいアドレスを数字の羅列にうまく変換できなくなり、結果としてウェブページが開けなくなってしまいます。
DNSサーバーはたくさんあるので、使っているDNSサーバーにトラブルがあるときは、別のDNSサーバーに変えてみると良いかもしれません。
そうすることで、問題を解決してスムーズにインターネットを使えるようになることがありますよ。
DNSのおすすめリスト
Android 9 Pie以降のバージョンでは、セキュリティが強化されていて、DNS over TLSというより安全な通信方式に対応しているDNSサーバーを利用する必要があります。
このため、例えばOpenDNSのようにDNS over TLSに対応していないDNSサーバーは使えなくなっています。
無料で公開されているDNSサーバーはいくつかありますが、その中でも特に人気のあるものには以下のようなものがあります。
Google Public DNSは特に有名で、DNSサーバーに障害があった時によく使われています。
また、CloudflareのDNSは高速通信が特徴で、インターネットの速度向上を図りたいときにおすすめです。
Cloudflare DNSは高速通信が特徴で、プライマリDNSは「1.1.1.1」、セカンダリDNSは「1.0.0.1」です。
TLS対応のアドレスは「1dot1dot1dot1.cloudflare-dns.com」になります。
Google Public DNSは安定した高速通信が可能で、プライマリDNSは「8.8.8.8」、セカンダリDNSは「8.8.4.4」です。
TLS対応のアドレスは「dns.google」です。
Quad9は高い安全性が特徴で、プライマリDNSは「9.9.9.9」、セカンダリDNSは「149.112.112.112」です。
TLS対応のアドレスは「dns.quad9.net」です。
Comodo Secure DNSはセキュリティに優れており、プライマリDNSは「8.26.56.26」、セカンダリDNSは「8.20.247.20」です。
TLS対応のアドレスは「2.dnscrypt-cert.shield-2.dnsbycomodo.com」です。
これらのDNSサーバーは特定の条件下での利用が推奨されますので、自分のニーズに合わせて選ぶと良いでしょう。
AndroidのDNSを変更する手順をバージョン別に解説
AndroidデバイスでDNSの設定を変更する方法は、使用しているAndroidのバージョンによって異なることがあります。
ここでは、主要なバージョンごとのDNS設定変更方法について詳しく説明していきます。
【Android 12以降】DNSを変更する手順
Android 12以降でDNS設定を変更する方法をわかりやすく説明しますね。
この設定を変更することで、インターネットの安全性を向上させたり、接続速度を改善することができます。
まず、Androidデバイスの「設定」画面を開きます。これは通常、ホーム画面のアイコンか、アプリドロワーからアクセスできます。
次に、「ネットワークとインターネット」のオプションをタップして進みます。
ここにはWi-Fiやモバイルデータなど、ネットワークに関連するさまざまな設定が含まれています。
その中から「プライベートDNS」を選びます。プライベートDNSは、インターネット通信の際にDNSクエリが暗号化されるよう設定する機能です。
これにより、セキュリティが強化され、プライバシー保護が向上します。
「プライベートDNSプロバイダのホスト名」のオプションを選び、使用したいDNSサーバーのホスト名を入力します。
例えば、「1dot1dot1dot1.cloudflare-dns.com」のように、TLSをサポートする信頼できるDNSプロバイダーのアドレスを入力します。
最後に、「保存」をタップして設定を完了します。これで、選択したDNSプロバイダーを通じてインターネット接続が行われるようになります。
この設定を行うことで、より安全で高速なインターネット接続を楽しむことができるようになります。
興味があれば、さまざまなDNSプロバイダーを試して、最も適したものを見つけてください。
【Android 9以降】DNSを変更する手順
Android 9以降でDNSを変更する方法をステップごとに説明します。
この変更を通じて、インターネット接続の安全性を向上させることができます。
まず、Androidデバイスの「設定」画面を開きます。ホーム画面やアプリリストから「設定」アイコンを見つけてタップしてください。
次に、「ネットワークとインターネット」を選び、そのセクションに進みます。
「ネットワークとインターネット」の中で、「詳細設定」を探し、タップして開きます。
ここにはWi-Fi、モバイルデータ、VPNなどさまざまなオプションがありますが、私たちが必要としているのは「プライベートDNS」の設定です。
「プライベートDNS」オプションを見つけたら、それを選びます。
次に、「プライベートDNSプロバイダのホスト名」を選択し、使用したいDNSサーバーのホスト名を入力します。
例として、「1dot1dot1dot1.cloudflare-dns.com」や「dns.google」といった信頼できるDNSプロバイダーのホスト名を入力できます。
最後に、入力したホスト名を保存するために「保存」ボタンをタップします。
これで、選択したDNSプロバイダーを通じて、より安全かつ高速なインターネット接続が可能になります。
これにより、インターネットの閲覧やデータのダウンロードが改善されることが期待できます。
【Android 8.1以下】でDNSを変更する手順
Android 8.1およびそれ以下のバージョンでDNS設定を変更する方法をわかりやすく説明します。
これにより、インターネットの安全性や接続速度を向上させることが可能です。
まず、Androidデバイスの「設定」画面を開いてください。
「ネットワークとインターネット」のセクションに進みます。
次に、「Wi-Fi」を選択します。これで、現在利用可能または接続中のWi-Fiネットワーク一覧が表示されます。
接続中のWi-Fiネットワークの隣にある歯車アイコンをタップして、そのネットワークの設定にアクセスします。
Wi-Fiネットワークの設定画面で、画面右上にある編集アイコン(鉛筆マークなど)をタップして編集モードに入ります。
「詳細設定」を展開し、さらに詳しい設定項目を確認します。
ここで、「IP設定」を見つけ、その設定を「静的」に変更します。
これにより、IPアドレス、ゲートウェイ、ネットワークプレフィックスの長さ、DNS 1、DNS 2などの詳細なネットワーク設定を手動で入力できるようになります。
DNSの部分には、使用したいDNSサーバーのアドレスを入力します。
すべての情報を正しく入力したら、「保存」をタップして設定を完了します。
これで、指定したDNSサーバーを使用するように設定が更新され、インターネット接続の質が改善される可能性があります。
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