iPhone15シリーズを購入したユーザーから「箱の中に充電アダプタが入っていない」という声が多く聞かれます。
実は、これはすでにiPhone12からの仕様であり、アップル社の環境保護への取り組みの一環であるんです。
iPhone15に至っては、同時にUSB Type-C端子への移行という大きな変更点も含まれています。
本記事では、なぜ充電アダプタが同梱されていないのか、そして私たちはどのような充電器を選べばよいのかを、詳しく解説していきます。
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iPhone15の充電環境の変化
iPhone15シリーズでは、充電用のケーブルはUSB Type-Cケーブルのみが付属し、充電アダプタは同梱されていません。
この変更は、実は2020年のiPhone12から始まった取り組みの継続なんです。
ただし、今回はケーブルの規格自体も大きく変わっているため、より混乱しているユーザーもいるようですね。
新しい充電ケーブルの仕様
iPhone15に付属するUSB Type-Cケーブルは、最大転送速度が480Mbpsに対応しています。
そして、上位モデルであれば最大10Gbpsの転送速度に対応しています。
iPhone 15 USB-Cになって便利になる…
・Mac・iPad・PCと共用できる
・より高速な充電やデータ転送も可能に
(無印はUSB2.0だけど)
・外付けストレージに直接対応できる
・AirPods、Apple WatchをiPhoneから充電#iPhone15 #usbc pic.twitter.com/6JzqlITFhi— ALBA Net (@ALBA778com) September 18, 2023
付属ケーブルではこの性能を発揮できませんが、これは従来のLightningケーブルの480Mbpsと比べると、実に80倍以上の速度なのでありがたいですよね。
充電速度は最大20Vまで対応し、より高速な充電が可能になっています。
環境への影響と削減効果
アップル社の発表によると、充電アダプタの同梱中止により、年間で約200万トンのCO2排出削減効果が見込まれているそうです。
この数字の持つ意味について、さらに詳しく見ていきましょう。
環境負荷軽減の具体的な数値
1台のiPhoneから充電アダプタを除くことで、パッケージの体積も大きく削減されます。
これにより、1回の輸送で運べる製品数が大幅に増え、輸送時のCO2排出量も削減されています。
Appleはカーボンニュートラルへの取り組みを実践しており、充電アダプタの件についても多くの環境専門家からは好意的に捉えられています。
電子廃棄物の削減効果
世界中で販売されるiPhoneから充電アダプタを除くことで、電子廃棄物そのものを多く削減することが可能です。
しかし、実際は端末が割高になったと感じるユーザーも多かったんです。
これから発売されるiPhone(最新の12以前のものも)には充電アダプタとイヤホンがついてないそうだ。これでお値段変わらずなら実質値上げでは?
— ラ・MG4 (@giant_heavy) October 25, 2020
環境保護活動に取り組む方々からは高評価でしたが、ユーザーからは値下げも同時に行うべきだという声も多くあがりました。
充電規格の変更点
iPhone15シリーズでは、USB Power Delivery(USB PD)という充電規格に対応しています。
この規格について詳しく見ていきましょう。
実は、この変更により使える充電器の選択肢が大幅に広がっているんです。
USB PDの対応出力
iPhone15の中でもProシリーズは、USB PD 3.0に対応しており、5V/3A、9V/3A、15V/3A、20V/3Aなど、様々な電圧と電流の組み合わせでの充電が可能です。
最大で27Wでの充電に対応しており、0%から50%まで約30分で充電できるんですよ。
これは私も実際に使用してみて、その充電速度に驚きました。
充電器選びのポイント
「じゃあ、どんな充電器を買えばいいの?」と迷う方も多いですよね。
実は、充電器選びには重要なポイントがいくつかあるので、順番に見ていきましょう。
出力ワット数の選び方
iPhone15とiPhone15 Plusは最大20Wでの充電に対応しており、iPhone15 ProとiPhone15 Pro Maxは最大27Wでの充電が可能です。
ですから、27W以上の出力を持つ充電器を選べば、機種に関係なく最適な充電が可能になります。
私のおすすめは、30W~65W程度の充電器です。
安全性認証の確認方法
充電器を選ぶ際は、PSEマークやUL認証などの安全性認証を確認することが重要です。
特に、USB PD対応を謳っている製品では、USB-IF認証を取得しているものを選ぶことをお勧めします。
互換性と将来性
USB Type-C端子への変更は、実は様々なメリットをもたらしています。
その具体的な内容を見ていきましょう。
対応機器の広がり
MacBookやiPad Pro、さらには他社のAndroidスマートフォンなど、多くの機器でUSB Type-C端子が採用されています。
これにより、1つの充電器で複数の機器を充電できるようになったんです。
急速充電の注意点
便利な急速充電ですが、いくつか注意点もあります。
バッテリーの寿命を考慮した使い方について解説していきましょう。
バッテリー保護の設定
iPhoneには「最適化された充電」という機能が搭載されています。
この機能をオンにしておくと、使用パターンを学習し、バッテリーの劣化を抑えながら充電を行ってくれます。
夜間充電時には特に有効な機能なんですよ。
おすすめの充電器
実際に購入を検討する際の具体的なおすすめ製品をご紹介します。
まずは価格帯別に見ていきましょう。
価格帯別の選び方
5,000円以下の価格帯では、Anker PowerPort III NanoやBelkin BOOST↑CHARGE PRO 30Wなどが人気です。
Amazonのタイムセールが乱発される中で買ったこのAnkerのACアダプタの新製品、このサイズで120Wなので普通にこの1個だけでMacBook Proと iPhoneとApple Watchを同時に充電しても全部揃って普通の充電速度でやってくれるので、もうApple純正のでかいACアダプタを外に持ち出すことは全くなくなった pic.twitter.com/yhiLJELk88
— はしっコぐらし (@aipo_fujii) November 4, 2022
これらは小型で持ち運びやすく、iPhone15シリーズの最大充電速度にも対応しています。
10,000円近い価格帯では、複数ポートを搭載したApple 35W デュアルUSB-C電源アダプタなどがおすすめです。
将来的な展望
USB Type-C端子の採用は、長らくiPhoneユーザーの悲願でもありました。
スマートフォン業界全体で充電規格を共通化できるため、利便性が大きく向上するでしょう。
なお、EU圏では2024年末までに、すべての携帯機器でUSB Type-C端子の採用が義務付けられています。
このため、周辺機器やアクセサリーも、今よりももっとUSB Type-C対応のものが主流になっていくと予想されます。
充電アダプタが同梱されないのは環境への配慮
iPhone15シリーズでは、従来のLightning端子からUSB Type-Cへの変更に伴い、充電環境が大きく変化しました。
充電アダプタの非同梱により、年間約200万トンのCO2排出削減が可能になるとのこと。
新しい充電規格であるUSB PDに対応することで、Proシリーズなら最大で27Wでの急速充電が可能となり、より柔軟な充電環境が実現しました。
充電器選びのポイントとしては、iPhone15とiPhone15 Plusでは20W以上、iPhone15 ProとPro Maxでは27W以上の出力を持つ製品を選ぶことがおすすめです。
対応した規格の充電器を揃えることで、最新の充電性能を試すことができますよ。
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