突然スマートフォンに「メモリの最適化が必要です」「端末のクリーンアップをしてください」といった警告が表示され、不安になった経験はありませんか？
さらに焦って警告を消そうとアプリをインストールしてしまい、かえって状況が悪化してしまったという方も多いのではないでしょうか。
今回は、これらの警告の正体と安全な対処方法、そして誤ってアプリをインストールしてしまった場合の解決方法について、具体的に解説していきます。
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クリーンアップ警告の正体について
まずは、これらの警告の本質について理解を深めましょう。
実は、多くの場合これらの警告は緊急性の高い問題ではないんです。
むしろ、ユーザーの不安を煽って不要なアプリをインストールさせようとする、悪質な広告である可能性が高いのです。
警告の種類と特徴
最も多く見られる警告は「メモリ使用率が90%を超えています」というものです。
これは実際のメモリ使用状況とは無関係に表示されることがほとんどです。
また、「バッテリーの最適化が必要です」という警告も頻繁に表示されますが、これも根拠のない情報であることが多いです。
ウェブサイト見てるときにこういうポップアップ広告出るのたち悪いなー
iPhone風ポップアップだから、Androidの私は引っかかりにくいけどかなりうざい。
まだまだ容量空いてるわバーカ pic.twitter.com/3YT0lox1Pt— CCLemon (@CCLemon_nico) August 27, 2022
AndroidのRAMマネジメントは非常に優秀で、8GB以上のメモリを搭載した最近の機種であれば、特別な最適化は必要ありません。
OS自体が適切に管理を行っているのです。
不正な警告の見分け方
では、どのようにして不正な警告を見分ければよいのでしょうか。
ここでは、具体的な判断基準をお伝えしていきます。
不正警告の典型的なパターン
最近の不正な警告は、AndroidのシステムUIをまねて作られています。
しかし、よく見ると「システム最適化」「クリーンアップ」などの文言が日本語として不自然な場合が多いのが特徴です。
また、不正な警告ではわけのわからないアイコン、見慣れないアイコンが使われていることが多くなっています。
落ち着いていれば、目視で弾くことは十分に可能でしょう。
大切なのは、急なクリーンアップメッセージに動転しない事です。
通知の発生源の確認方法
正規のシステム通知は必ず画面上部に出てくるはずです。
最近受け取った通知の履歴を確認し、そこに表示されていない場合は注意が必要です。
怪しい警告の場合この履歴に表示されないことが多く、いきなり全画面表示されるといったインパクトのある発生の仕方をします。
有識者いない？
うちのパッパのスマホから〘警告音がする広告〙が表示されるようなって、容量がいっぱいだからとあるクリーンアップアプリをDLしろと怪しい感じ🤔
警告音がうるさいから広告出ないようにしたい…
ウイルスバスター的なやつDLしたらいいの？— アッシュ犬 (@btll_A3_MTC) November 18, 2024
これも、悪質なクリーンアップアプリかどうかの重要な判断材料となります。
警告を安全に消す方法
それでは、これらの警告を安全に消す方法について説明していきましょう。
大切なのは、焦らず冷静に対応することです。
この手の警告に対して即座に反応する必要はありません。
削除手順と注意点
まず試していただきたいのが、このような警告が出たときはすみやかに削除することです。
全画面広告のような仕様であれば、×マークで削除出来る場合があるため、誤タップをしないように正しく消します。
また、Chromeの場合、「設定」から不明なサイトの通知を無効にするのも効果的です。
ブラウザのキャッシュクリアも一定の効果があるため、ぜひ試してみてください。
広告ブロック機能のあるアプリを使う
Androidにはさまざまな広告ブロックアプリが提供されています。
このような便利なアプリを使って、いらない広告を弾く設定にしておくのが良いでしょう。
アプリを選ぶ時は口コミの数や評価を参考にしてみてください。
誤ってインストールしたアプリへの対処
もし警告に従ってアプリをインストールしてしまった場合でも、慌てる必要はありません。
ここからは、その対処方法について詳しく説明していきましょう。
不要アプリの安全な削除方法
クリーンアップアプリを削除する際は、まず長押しで消せるかどうかを確認しましょう。
すぐに削除できそうならば早急に消してください。
親父がクリーンアップアプリに偽装したアドウェア踏んでた、避けろっつっても初見だとドキっとする作りになってるから年配には難しい時代すなぁ
— ま (@0NqLY7esSPvoTeN) March 10, 2024
また、悪質なアプリであれば、インストール時にサブスク契約がされている可能性もあります。
アプリを削除したうえで、サブスクリプション契約についても無いことを確認できると安心ですね。
システム権限とウイルスの確認
インストールしてしまったアプリに与えられていた権限についても確認しましょう。
位置情報など、個人情報に関する項目を収集する用途のアプリという危険性があるからです。
また、基本的にこれらの詐欺アプリは広告収入やサブスク収入を目的としているため、可能性としては低いものの、ウイルスに感染していないかどうかの確認も行いましょう。
今後の予防策について
このような問題を未然に防ぐため、いくつかの予防策をご紹介します。
これらは私が実際に試して効果を確認した方法です。
効果的な予防設定の手順
まず、Google Playプロテクトを有効にしましょう。
Play ストアアプリの設定から「Play プロテクト」を開き、「アプリのスキャン」をオンにします。
また、「提案型広告のパーソナライズ」をオフにすることで、不正な警告の多くを防ぐことができます。
さらに、アプリのインストール時には必ず評価とレビュー数を確認することをおすすめします。
バックアップと復元の重要性
クリーンアップアプリによる被害を最小限に抑えるために、定期的なバックアップが重要です。
Googleドライブを使用したバックアップは、写真やアプリのデータを自動的に保存してくれます。
特に連絡先やメッセージなどの重要なデータは、定期的なバックアップをおすすめします。
不正なアプリをインストールしてしまい、大切なデータが消えてしまったとしても、バックアップがあれば安全に復元することができますよ。
安全なスマートフォン利用のために
スマートフォンに表示される不正なクリーンアップ警告は、私たちの不安を煽って不要なアプリをインストールさせようとする、悪質な手口の一つです。
しかし、警告の特徴を理解し、適切な対処方法を知っておけば、十分に防ぐことができます。
重要なのは、警告が表示されても慌てず、本当にシステムからの通知なのかを確認することです。
また、誤ってアプリをインストールしてしまった場合も、即座に削除するなど、適切な手順で対処することで、安全な状態に戻すことが可能です。
日々の予防策として、不審なアプリのインストールを控え、システムの自動更新を有効にしておくことをおすすめします。
スマートフォンを安全に、そして快適に使い続けるためにも、ぜひこの記事で紹介した対策を実践してみてください。
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