新しいiPhoneを購入したものの、「データの引き継ぎ方がわからない」「初期設定で何をすればいいのか迷う」という声をよく耳にします。
実は、iPhoneの機能を最大限に活用するためには、購入直後の設定が非常に重要なんです。
今回は、私が実際に行っている初期設定の手順と、安全確実なデータ引き継ぎの方法をご紹介します。
新しいiPhoneを最適な状態で使うために、さっそく設定をはじめてみましょう。
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【購入前準備】古いiPhoneのバックアップを取る
新しいiPhoneへの移行を始める前に、まずは古いiPhoneのデータをしっかりとバックアップしておく必要があります。
ここでの準備が、その後の工程で安心してスムーズに引き継ぎを行うためのポイントです。
iCloudバックアップの取り方
iCloudを使えば、安全かつスマートにバックアップを保存できます。
iPhoneやiPadをバックアップしておけば、万一デバイスを交換、紛失、損傷したときも大切な情報のコピーがあるので安心です。デバイスを手動でバックアップするか、iCloudバックアップを有効にしておいて、自動でバックアップすることができます。
(引用元:Appleサポート)
「設定」アプリから「iCloud」→「iCloudバックアップ」を開き、「今すぐバックアップを作成」をタップします。
この時、Wi-Fi環境に接続していることを確認してください。
バックアップには端末の容量によって15分から1時間程度かかるので、十分な時間的余裕を持って行うことをお勧めします。
私の場合、128GBのiPhoneで約30分ほどかかりましたが、写真や動画が多い方はさらに時間がかかる可能性があります。
パソコンを使用したバックアップ方法
より確実な方法として、iTunesやFinderを使用したパソコンへのバックアップもお勧めです。
LightningケーブルやUSB-Cで接続し、「暗号化バックアップ」を選択することで、パスワードやヘルスケアデータなども含めて保存することができます。
このバックアップは通常5〜10分程度で完了し、iCloudの容量を気にする必要がないのが大きな利点です。
自宅にPCを持っている方であれば、こちらの方法がより確実かもしれません。
【初期設定】iPhoneを最適な状態に整える
新しいiPhoneの電源を入れたら、画面の指示に従って基本的な設定を進めていきましょう。
ここでの設定が、その後の使い勝手に大きく影響します。
Apple IDの設定とデータの復元
Apple IDのサインインは、iPhoneの機能を最大限に活用するために避けては通れません。
以前の端末で使用していたApple IDがある場合は、移行作業前に控えておくことをおすすめします。
全く初めてiPhoneを手にする場合は、AppleIDを作成する必要がありますのでご注意ください。
AppleIDでサインインすることで、App Store、iCloud、メッセージなどのサービスがシームレスに利用できるようになります。
また、新しいiPhoneではFace IDやTouch IDの設定も忘れずに行いましょう。
ただ一目見るだけで、Face IDがiPhoneやiPad Proのロックを安全に解除してくれます。Apple Payで支払うときも、App Storeやブックストア、Appleメディアサービスで買い物するときも、さまざまな場面の認証でFace IDを使うことができます。
(引用元:Appleサポート)
生体認証を設定することで、アプリのログインやApple Payの利用がより便利になり、セキュリティも向上します。
私の場合は、Face IDに加えて予備の認証として数字のパスコードも設定していますよ。
これらの初期設定は、後述する「クイックスタート」で設定可能です。
クイックスタートでアプリとデータの引き継ぎ
基本設定が完了したら、次はアプリやデータの引き継ぎを行っていきます。
iPhoneには便利な引き継ぎ機能が用意されているので、これを活用することで効率的に作業を進めることができます。
クイックスタートを使用した引き継ぎ
iOS 15以降では、「クイックスタート」という機能を使用することで、Wi-Fiを介して直接データを転送できます。
古いiPhoneと新しいiPhoneを近づけるだけで自動的に認識され、画面の指示に従うだけで転送が開始されます。
転送にかかる時間は端末の容量によって異なりますが、私が過去に行った際は64GBのiPhoneで約30分、256GBの場合は約1時間程度でした。
この間、両方の端末を近くに置いておく必要があるので、時間に余裕を持って作業するのがおすすめです。
クイックスタートならば初期設定とデータの移行を同時に行えるため、iPhoneユーザーならば最も確実かつ簡単な方法です。
個別のアプリデータの確認と調整
ただしアプリによっては、独自のバックアップ設定が必要な場合があります。
特にLINEやTwitterなどのSNSアプリは、アカウント情報とデータを別々に引き継ぐ必要があります。
各アプリの設定画面から、バックアップの状況を確認し、必要に応じて手動でデータを移行しましょう。
私の場合、重要なアプリは事前にスクリーンショットを撮っておき、設定内容を記録しておくようにしています。
ただし、決済系アプリはクイックスタートに対応しておらず、個別の引き継ぎ設定が必要な場合が多いためご注意ください。
カメラと写真の最適化設定
iPhoneのカメラ機能は年々進化しています。
最初に適切な設定を行うことで、より美しい写真や動画を撮影することができますよ。
基本的な設定から、少し踏み込んだ設定まで確認していきましょう。
カメラの詳細設定
「設定」→「カメラ」から、撮影フォーマットや各種設定を行えます。
また、「スマートHDR」をオンにしておく設定もおすすめです。
HDR(ハイダイナミックレンジ)では、明暗の差が大きい被写体を美しく撮影できます。iPhoneのカメラでは、複数の写真がさまざまな露出で高速で連続撮影され、明るい部分と影の細部がきれいに表現された写真に合成されます。
(引用元:Appleサポート)
これにより、自然な明るさで美しい写真を撮影することができますよ。
さらに、動画撮影に関しても高画質設定にしておくと、最高画質でビデオを保存することが可能です。
こちらも「設定」→「カメラ」→「ビデオ撮影」のメニューから、お好きな画質に設定してみてください。
ただし、高画質な動画はその分ストレージを圧迫しがちなので、お求めのiPhoneの容量に応じて設定するのがコツです。
セキュリティとプライバシーの強化
新しいiPhoneを安全に使用するために、セキュリティとプライバシーの設定を見直していきましょう。
最新のiOSには、様々な保護機能が搭載されています。
パスワードとセキュリティの設定
「設定」→「パスワード」から、iCloudキーチェーンを有効にすることで、安全にパスワードを保存・管理することができます。
また、二要素認証を設定することで、Apple IDのセキュリティが大幅に向上します。
最近では、パスワードの代わりにパスキーを使用することも可能になり、より安全で便利な認証方法として注目されています。
特に重要なアプリやサービスには、必ず二要素認証を設定することをお勧めします。
アプリのプライバシー設定
各アプリのプライバシー設定を確認し、必要最小限の権限のみを許可することが重要です。
位置情報へのアクセスは「App使用中のみ」を選択し、常時アクセスは必要なアプリのみに制限しましょう。
また、「トラッキング」機能を制限することで、アプリによる追跡を防ぐことができます。
これにより、プライバシーを保護しながら、必要な機能だけを利用することが可能になります。
正しい初期設定で快適にiPhoneを使おう
新しいiPhoneへの移行は、慎重に進める必要がありますが、本記事で紹介した手順に従えば、安全かつ確実にデータを引き継ぐことができます。
特に重要なのは、事前のバックアップ、基本設定の最適化、そしてセキュリティとプライバシーの設定です。
これらの設定は、一度行えばその後の使用に大きく影響するため、時間をかけて丁寧に進めることをお勧めします。
また、すべての設定を一度に完璧に行う必要はありません。
基本的な設定が完了したら、使用しながら徐々に細かい設定を調整していくのも一つの方法です。
この記事を参考に、新しいiPhoneをぜひ使いこなしてみましょう。
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