スマホ9年・10年は使いすぎなのか、危険性やそれ以上使っている人はいるのか解説します。
一般的には2〜3年、長くても5年程度でスマホを新しく買い替える人が多いですが、中には「まだ使えるから」と5年以上同じスマホを使い続けている方も。
しかし、いくらなんでも9年・10年と長く使うのは大丈夫なのか、気になる方も多いかもしれません。
そこで今回は、「実際にそんなに長くスマホを使っている人はいるの?」という疑問を深堀りし、スマートフォンを長期使用することのリスクや問題点をまとめてみました。
\月額料金が安いキャリアを探しているなら!/
【結論】スマホ9年・10年は使いすぎ
結論から申し上げると、一般的な使い道で、メイン機としてスマホを9年・10年と使い続けるのは「使いすぎ」と言わざるを得ません。
使い勝手的にも安全面においても、多くの問題があるためです。
モバイル通信の規格も4Gが主流だった時代から、現在は5Gへと変化してきていますから、通信速度や安定性の面でも大きな差があるのは明確です。
ソフトウェア更新が受けられない可能性大
スマホを9年・10年使用するうえで最も深刻な問題は、ソフトウェア更新のサポート終了です。
Appleや、近年のGalaxy・Pixelなどは比較的長めのサポートを提供していますが、それでも9~10年というのは現実的な数字ではありません。
サポート切れの古いOSを搭載したスマートフォンの場合、最新機能は使えないにしても、壊れていなければ動作自体は行えます。
しかし、古いOSのままでは新しいセキュリティ脅威に対応できません。
スマートフォンもPCと同様にインターネットにつながった端末であるため、セキュリティの脆弱性をついたウイルスの感染やハッキングの被害にあう可能性があります。
(引用元:ソフトバンク)
ソフトウェア更新ができないと安全面でのリスクが高まるので、結果的にスマホの長期利用はおすすめできません。
性能面でもメインスマホとしては厳しい
9年・10年も経過していれば、スマートフォンの処理性能が大幅に変化しているというのは誰もが予想できることですよね。
年々進化しつづけるスマホ業界では、スマートフォンでできることやアプリ自体も高度かつ複雑になっていますから、これに合わせたスペックが求められます。
電源がつくかどうか、という基本的なことはクリアできても、古い機種では現在運用されているさまざまなサービスには満足に対応できません。
カメラやSNSアプリ、ネット閲覧などの軽微な動作であっても、満足に使えなければメインスマホとして利用するのは現実的ではないでしょう。
スマホ9年・10年使いすぎたときの危険性とは
スマートフォンを9年・10年と使いすぎる場合、端末の節約効果以上のリスクも考慮しなければなりません。
単に動作が遅くなるという不便さだけではなく、セキュリティリスクや物理的な劣化など、様々な問題が発生するからです。
ここでは、スマホを長期利用すると具体的にどのようなリスクがあるのか、詳しく解説していきます。
セキュリティの脆弱性
先述の通り、スマートフォンを長く使い続けるとサポートが受けられなくなってしまうため、セキュリティが脆弱になるという危険性があります。
中には、重要度の高いセキュリティ アップデートが行われることもあります。脆弱性が発見されたことにより、問題を修復したアップデートが提供されます。
(引用元:Android公式)
特に、古い機種であれば9年・10年もサポートを受けられるスマートフォンは少ないため、たとえ動作したとしても個人情報保護の観点からはおすすめできません。
悪意のある攻撃や深刻な脆弱性が発見されると、セキュリティパッチが配布されるものですが、古い機種に対しては未対応の場合が多いです。
時間が経てば経つほど攻撃の方法も複雑になるため、被害に遭うリスクが高まってしまいます。
たとえば、金融情報を入れないようにするなど、個人情報を極力使わないような用途に絞ることをおすすめします。
対応アプリの減少
9年・10年もOSを更新できていなければ、もちろん多くのスマホアプリが動作対象外となっている可能性が高いでしょう。
例えば、2025年時点でLINEアプリの推奨環境は、iOS版でiOS 16.0以上、Android版でAndroid 9.0以上が求められます。
アプリ アップデートを行うことで、アプリの不具合が改善されたり新しい機能が使えるようになったりします。なお、アプリをアップデートできない場合は、Android スマホのバージョンが古い可能性があります。
(引用元:Android公式)
さらに、銀行アプリや決済アプリなどの金融系アプリも、セキュリティ上の理由から古いOSのサポートを打ち切る傾向があります。
アプリが使えないと単に便利さが失われるだけでなく、重要なサービスにアクセスできなくなることも意味しますから、やはりメインスマホとしては難があると言わざるを得ません。
ハードの耐久性
9年・10年もスマートフォンを使っていると、ハード面でも物理的に耐久性の限界が来ているかもしれません。
特に多いのが、電源ボタンや音量ボタンの反応が悪くなったり、充電端子が摩耗してうまくバッテリーを充電できなくなったりといった不具合です。
他にも、スピーカーやマイクなどの音響部分が劣化したり、防水・防塵性能が弱くなってしまったりも考えられます。
バックアップなど万が一の故障対策を施しておかないと、大切なデータをすべて失うリスクがあるので、物理的な劣化に関しては特に注意すべきポイントです。
バッテリーの劣化
スマートフォンのリチウムイオンバッテリーは、化学的な特性上、使用すればするほど劣化が進みます。
すべてのリチャージャブルバッテリーは耐用年数に限りがあり、最終的にバッテリーサービスやリサイクルが必要になる場合があります。
(引用元:Apple公式)
9年・10年使用している端末では、さすがに何回かバッテリーを交換しているはずですが、それでも省エネ性能自体が現行機種より劣るため、負荷は否めません。
バッテリーの劣化はただの不便さだけでなく、突然の電池切れや熱暴走のリスクさえ高めてしまいます。
古い端末のバッテリー膨張を放置すると、事故を引き起こさないとも限らないため、長期利用による危険性の1つと言えるでしょう。
部品・アクセサリの供給停止
9年・10年と使用している古いスマートフォンは、すでに修理部品の入手が困難になっている可能性が高いです。
つまり、次に壊れた場合はお金をかけても直せないかもしれません。
また、純正充電器や専用ケースなどのスマホアクセサリも、需要が少なくなれば供給は停止してしまいます。
代替品を入手することが難しくなるため、やはり使い勝手に直結してしまうでしょう。
スマホ9年・10年以上使っている人はいるが用途は限定的
ここまで、スマートフォンの長期使用に伴うリスクを解説してきましたが、実際に9年・10年以上使い続けている人もいます。
しかし、あくまでサブ機など限られた用途でしか、使い続けることは難しいです。
最新のスマートフォンをメインで使いながら、古い端末はある特定の目的のために残している、という人が大半です。
音楽プレーヤーとして使う
9年・10年経過した古いスマートフォンは、「音楽プレーヤー」として使う方法もあります。
10年ぐらい前の古いスマホ(SIMカード無し)を動画再生プレーヤーとして使って音楽を聴いています。ネットには自宅WiFiでつながるしUSBケーブルでPCと繋いだりまだまだ使えます。
— T.Yashiro (@yukemuri3) August 27, 2024
すでにインストールしてある音楽ファイルを再生するだけであれば、最新の処理能力やセキュリティアップデートがなくても基本的に問題ありません。
また、動作自体の負荷も軽いため、古いスマホでもスムーズに再生してくれる場合が多いです。
バッテリーの観点からも、音楽再生だけなら比較的長く維持できるというメリットがあるでしょう。
電子メモとして使う
9年・10年経過した古いスマートフォンは、電子メモとして活用するのもアリです。
自宅で作業をするときなど、単純なテキスト入力や考えをまとめるだけならば、9年前・10年前のスマホでも十分に対応可能です。
ただし、電子書籍リーダーとして使うにはさすがに動作不良が起こるかもしれません。
軽い用途の電子メモのみに絞って使うことをおすすめします。
バッテリーの消耗が少ない動作なので、端末本体への負荷も少ないです。
スマホ9年・10年使うのは現実的ではないかも
今回は、スマホを9年・10年使い続けるのはアリなのか、長期利用の危険性や、実際に使っている人はいるのかどうかまとめました。
スマホを9年・10年メイン機として使うのには多くのリスクがあるため、正直に言うとおすすめできません。
セキュリティの脆弱さや、OSやアプリのサポート終了、物理的な劣化に加えてバッテリー問題などの危険性があるからです。
スマホを9年・10年などの長きにわたり使用している人は、音楽プレーヤーや電子メモなどの限られた用途で活用しているものです。
機種によっては安価に購入できるスマホも多いので、無理に使い続けるよりは予算内で買い替えた方が、結果的にQOLの高い選択になるはずですよ。
・スマホに外付けハードディスクは使える?【iPhone・Android】
・スマホのバッテリー残量マークが電源を入れたら突然「?」マークになったときの解決方法
\月額料金が安いキャリアを探しているなら!/